FXの信託保全

FXの取引を行う際にはFXを取り扱っている業者と契約し、口座を開設する必要があります。その口座に預けた証拠金をもとに取引を行っていくわけです。そのため、業者の経営状況や信頼性が大きな問題となります。

一時期、FX業者の倒産が相次いで大きな問題となりました。預けた証拠金が返ってこないという事態が起こりました。ある業者などは証拠金全体の十数パーセント程度しか回収されなかったとも言われています。その後裁判沙汰にまで発展しましたが、それでも70%程度の回収率だったといわれています。

業者が破綻したら証拠金が戻ってこないではとても取引に専念することはできません。そんな要望に応える形で登場したのが信託保全という制度です。

この制度を簡単に説明しますと、顧客から預かった証拠金を会社の資産とは別に管理し、信託銀行などに預けることを言います。つまり、万一その業者が破綻したとしても証拠金は信託財産として扱われ、仮処分や差し押さえができなくなります。破綻した際には管財人を通して全額が顧客に返還されることになります。

この信託保全制度が導入されるようになってはじめてFXは資産運用として安心して利用できるようになったといわれています。ただ、現在でもすべての業者が信託保全を導入しているわけではありません。どんなスワップ金利やスプレッドが優遇されていても破綻したら証拠金が返ってこないでは何の意味もありません。FX業者を選ぶ際にはこの信託保全の有無も重要なポイントとしてチェックするようにしたいものです。